ホーム >> 不動産コラム >> 不動産売却 >> 失敗したくない!注文住宅の相場と実際の費用徹底解説
更新日 2019.10.10

失敗したくない!注文住宅の相場と実際の費用徹底解説

この記事を執筆した人
smileの画像
-Smile編集部-
この記事は、Smile編集部が作成した記事です。
Smileでは、不動産をテーマに不動産売買や不動産投資について情報発信をしています。
Smile編集部が監修した他の記事はこちら→

注文住宅の相場はどれくらい?金額ごとの建設費についても紹介

注文住宅の相場はわかりづらい部分もありますし、費用によって建てられる住宅の違いも出てきます。

しっかりと相場を理解するほか、費用を自分なりに決めて理想的な注文住宅を作れるようにしましょう。

ここでは注文住宅の相場について説明していくほか、費用ごとに建てられる住宅の情報も紹介します。

また、注文住宅の費用を抑えるために必要な行動など、知っておくとお得な情報も多数紹介します。

注文住宅の相場は?

“画像”

まずは注文住宅の相場について知らなければなりません。

相場を知らないまま注文住宅を建ててしまうと、相場以上の価格で住宅を建ててしまい、損をしている場合があるのです。

しっかりと相場を理解すると同時に、どれくらいの金額が必要となるのか考えておくといいでしょう。

ここでは全国の注文住宅の相場がどれくらいなのかという情報以外にも、都市部の注文住宅と地方の注文住宅の相場について紹介します。

全国的な相場を知っても、地域の実情に合わせた相場はわかりません。

そこで都市部と地方の注文住宅の相場について理解し、相場の範囲内で建てられる注文住宅を目指すのです。

まず全国の相場ですが、注文住宅の場合は大体3,300万円程度の金額が目安となります。

一見するともっと安い住宅が多いため、注文住宅の相場は安いと感じる人もいるかもしれません。

しかし、実際には大きな住宅や高額な住宅なども色々と建てられているため、相場としては3,300万円程度の金額となるのです。

当然ですが、この金額は都市部ほど高い傾向にあり、地方ほど安い傾向があります。

都市部の場合は土地の取得費用などが高くなっているほか、それ以外にも注文住宅にかかる費用が多くなる傾向があります。

従って注文住宅の価格はどうしても都市部の注文住宅は高くなってしまいます。

相場の範囲内で考えれば、損をした状態で注文住宅を建てるという問題はありません。

しかし、全国の相場と都市部、地方では少し金額が異なりますので、全国の相場を参考にして注文住宅を建てるのは避けたほうがいいかもしれません。

地域の実情に合わせ、最適な注文住宅の相場を理解しておくのです。

都市部の注文住宅は相場が高くなります。

現在の相場は約3,600万円で、全国の相場よりも高くなっています。

最大の理由は土地の価格が高くなっている場所が多くある点です。

都市部は徐々に地価が高くなっている地域もあり、その影響を受けて注文住宅の相場も高くなっています。

また、高機能な住宅を建てたいと考えている人も多くなっており、機能性を充実させた結果、高い住宅が増えてしまった影響もあります。

都市部では見た目だけでなく機能性にもこだわった住宅が多く作られているために、どうしても費用面で全国の相場を超えてしまうのです。

相場としては地方よりもかなり高くなっている都市部ですが、利便性という部分で地方よりも優れている部分も多数あります。

相場という部分ではかなり高くなってはいますが、その分だけ利便性や高い機能、そして様々な路線を利用して移動できるという良さが得られます。

一方で地方の注文住宅ですが、相場としては約3,100万円です。

都市部に比べると500万円も相場が安くなっていますが、金額の差は土地の価格がある程度影響しています。

地方は地価が下がっているとこも多くなっており、住宅を建てる際に土地の部分で価格を抑えられるのです。

また、地方を中心に展開している住宅メーカーも多数あります。

地方で展開する住宅メーカーは、都市部や全国展開をしているメーカーよりも安い価格で住宅を作れるように様々な工夫をしています。

その結果、地方の注文住宅は全国の相場よりも低い価格で建てられるのです。

地方の場合は移動手段が限られる場合もあるため、車などの駐車スペースなども考えて住宅を作らなければなりません。

しかし、スペース等を考えても土地の価格や安く抑えられる工夫などが色々と使えるというメリットがあるため、地方の注文住宅は相場が安くなっている傾向にあります。

POINT

✔全国の注文住宅相場は3,300万円程度が目安

✔都市部の場合は注文住宅の相場が高くなる

✔地方は全国平均よりも相場が安いので予算を節約できる

注文住宅の費用の内訳

費用の内訳の画像

注文住宅の費用は何に利用されているか、理解しておかないと費用を節約するポイントがわからず苦労します。

また、減らせない要素も多数あるため、しっかりと費用の使い道を知っておきましょう。

ここからは注文住宅の費用について内訳を説明します。

最初に考えなければならないのが土地の取得費用です。

土地を購入しなければ自由に住宅を建てられないため、土地は絶対に購入しなければなりません。

ここで発生する土地を購入するための費用ですが、以下の用途に利用されます。

以上の用途に利用されています。

土地の価格だけではなく、購入時に支払っている諸経費などの金額も支払わなければなりません。

土地を購入するための費用は、ただ土地の価格を支払えばいいだけではないのです。

ここで購入諸経費という難しい部分が入りますが、これは印紙税や仲介手数料などが関連しています。

この金額はメーカーによって異なりますので、この部分を比較してメーカーなどを確認しておくといいかもしれません。

土地の購入にかかる費用は、注文住宅の費用として必ず計上されています。

土地の価格などによって金額は変動するものの、他の要素についてもしっかり確認し、なるべく抑えられるところで費用の節約を図るといいでしょう。

POINT

✔土地は手付金を支払わなければ購入できない

✔土地の価格も注文住宅の費用に加算される場合がある

✔購入諸経費の金額もしっかり把握してから購入しよう

次に住宅を建てるために必要な価格が注文住宅の費用として計上されます。

当然ですが、注文住宅は建物を建てるという部分が最重要であり、この物件を立てるための価格もしっかりと確認しなければなりません。

実際に家を建てるために利用されているお金ですが、以下の用途があります。

  • 工事契約金

  • 建設確認申請費

  • 着工金

  • 地鎮祭費用

  • 中間金

  • 上棟式費用

  • 残代金

  • 登記費用

以上の項目が関連しています。

土地に比べるとかなり多くの項目で利用されており、土地以上にお金を多く利用される場面があることを知っておかなければなりません。

基本的に工事の際は、工事を契約する業者へ支払う金額などを契約金として支払い、同時に建設確認のための申請費用も取られます。

そして着工金などを支払った時点で工事が開始されるという形が採用されます。

途中には中間金を支払うように求められるほか、最終的に住宅が完成した際には登記に関連する費用や残されている費用などの支払いがあります。

注文住宅ではお金が様々な用途で利用されているために、1つ1つの項目をしっかり確認したほうがいいでしょう。

住宅を建てるために利用される費用はかなり多くなっていますが、1つ1つの項目をしっかりと確認しておけば、減らせる可能性も十分にあります。

ただ、メーカーによっては減額がなかなかできない部分もありますので、どの部分が減らせるか慎重に考えるといいでしょう。

POINT

✔注文住宅の費用には多くの要素が関連している

✔1つ1つの項目がどの部分に使われているのか理解しよう

✔減額できるところで費用を減らす方向を考えてもいい

建設費ごとの特徴

建築費ごとの特徴の画像

住宅をどのような価格帯で建てていくか、この部分はしっかりと考えなければなりません。

価格帯によって住宅の規模は変わってきますし、機能性も変わっていきます。

どのような物件を建てれば生活しやすいのか、そして費用面で安心できるのかを十分に理解し、注文住宅を選ぶといいでしょう。

ここからは建設費ごとの特徴について説明します。

1000万円の注文住宅は、基本的にコストを抑えることをベースとして考えています。

そのため外観も内装もかなりシンプルな造りになる傾向が多くなります。

屋根も片流れを採用する場合があり、両流れの屋根を作らない場合が多いのです。

注文住宅で1000万円を選ぶと、あまり凹凸が多く出るような物件ではなく、平面の住宅が多くなります。

平面にするとコストの削減が期待できるほか、表面積という部分で建設費が高騰しないため、安い物件が仕上がるのです。

同時にバリアフリーなどが簡単に実現できるメリットもあり、将来的に過ごしやすい住宅となるでしょう。

ただ、費用が安いために大きな物件に仕上がらないほか、シンプルなので味気ない印象を感じやすい注文住宅となる場合があります。

大きな物件に仕上げたいなら、基本的に1000万円程度の費用では難しいものと考えてください。

2000万円クラスは、どちらかと言えばコストを抑えつつも機能性を充実させる方向性で住宅を作れるメリットがあります。

特定の場所にお金を使えば、希望していた機能を持つ部屋が作れる場合もあります。

また、2000万円という金額を支払えば、ある程度のスペースを作り上げられるほか、階層を増やせる場合もあります。

ある程度価格を高くして、部屋のスペースや2階建ての住宅を狙えば、より多くの人が住める場所となります。

ただ、2000万円クラスではコストの高騰には耐えられない傾向があり、あまり多くの希望を出すと予算が足りない場合もあります。

あまり無理をしないで住宅を作らないと、予算オーバーとなり色々なものが実現しなくなる恐れもあります。

3000万円ほど支払えば、自分が希望している住宅に仕上げやすくなります。

最初に希望を伝えて、どのような機能を持った住宅にしたいのかメーカー側と相談し、最終的に希望をすべて実現できるような形を取ります。

ある程度の希望が通る可能性があるので、注文住宅を作るなら3000万円程度の価格を考えるといいでしょう。

3000万円程度の金額があれば、外観にこだわりを持たせられます。

2000万円程度では外観にこだわりを持たせられるほどの余裕はありませんが、3000万円もあればしっかりと外観も作れます。

希望している外観に仕上げれば、住宅への愛着も高くなるかもしれません。

ただ、予算をどの部分にしっかり使っていくか慎重に考えないと、予算オーバーの可能性があります。

また、希望が多すぎると予算不足となり、色々な部分で妥協しなければならない場面が起きてしまいます。

希望を通しやすくなるメリットはあるものの、大掛かりな希望が通るかどうかは微妙な金額です。

4000万円くらいになると、あらゆるプランを通しやすくなる他、住宅の形なども自分が希望しているイメージで作り上げられます。

長方形の物件だけでなく、2つの長方形を繋げて作られた大きな住宅も希望できます。

様々な希望が通りやすいほか、自分のこだわりを前面に出せる住宅を作り上げられます。

多くの予算があるため、住宅メーカーとの相談も比較的スムーズに進み、希望を通した住宅が実現しやすくなります。

外観や内装など、あらゆる部分にこだわりを持たせられる他、機能性も充実するために生活しやすい住宅を得られるでしょう。

ただ、予算がかなり多くなるため、住宅ローンなどを活用しなければ費用が確保できません。

住宅ローンも4000万円クラスになると契約が厳しくなるため、安定した収入と雇用状況がなければ望めない価格帯でもあります。

POINT

✔予算が多ければ多いほどいい物件が期待できる

✔低予算の場合は費用のかかる部分を削って対応しよう

✔多くの予算を使う場合はお金の調達もしっかりと考えておくこと

注文住宅の費用を節約するには

費用節約の画像

注文住宅の費用は節約できる部分もあります。

費用の節約が期待できれば、求めている住宅の機能が低予算で実現する場合もあります。

また、費用を節約していくことで注文住宅で必要な金額がある程度抑えられ、住宅ローンの契約が実現しやすい場合もあります。

ここからは注文住宅の費用を節約する方法について説明します。

屋根にこだわりを持たせると、屋根の施工だけでかなりの費用を使ってしまいます。

そこで屋根をシンプルな形にして、費用を節約する方法があります。

ほんの少しの節約かもしれませんが、他の部分に予算を使える可能性があるため、使ってみる価値はあります。

屋根の形をシンプルな両流れ、もしくは片流れの方法を採用すると予算を節約できます。

一見するとあまり費用に影響しないと思われている屋根ですが、ちょっとした工夫で予算を節約できるメリットがあります。

形を少し考えておけば安く抑えられるのです。

凸凹な部分が多くなっていると、建設費が高くなってしまいます。

一番の原因は表面積が増加するためです。

この表面積を減らすような方向性で考えていけば、予算を大きく節約できる場合があります。

特に凸凹が多くなっている住宅の場合、ちょっとした段差で予算が増えている場合もあります。

なるべく平面の住宅に仕上げておけば、それだけ予算を抑えられるメリットがあります。

同時にバリアフリーなども考えられるため、将来的に過ごしやすい住宅となる場合もあります。

床面積を減らせば大幅に費用を節約できます。

ただ、小さい物件に変わってしまう場合があるため、床面積をどれだけ取ればいいのかしっかりと考えておきましょう。

小さい物件でもいいなら、床面積を小さくして予算を抑えたほうが安心です。

一方で大きな物件を必要としているなら、床面積はある程度取らなければなりません。

無理をしてこの部分で予算を節約しようと考えず、他の部分で節約を図りましょう。

フェンスなどを設けると設置費用などがかさんでしまいます。

ある程度予算を抑えたいと考えているなら、フェンスなどのエクステリア設置を避けて、住宅だけを建設する方向で考えてもいいでしょう。

オープンな外観となるため、少しセキュリティ面の問題は起こりやすくなりますが、建設費用は大幅に抑えられるメリットがあります。

オープンな住宅は他の住民に対していいイメージを与えられる良さもあるため、近所付き合いなども考えるならフェンス等は外してもいいでしょう。

なお、他の部分でしっかりセキュリティ面を向上させられるように考えないと、フェンスを外すことで犯罪に巻き込まれるデメリットが増加してしまいます。

セキュリティ面も相談した上で外せるかどうか考えてください

POINT

✔物件の表面積を減らしていくと費用を抑えられる場合がある

✔余計なものは作らずにシンプルな住宅を考えるといい

✔費用を抑えると同時に暮らしやすいかしっかりと考えよう

まとめ

まとめの画像

一見すると、注文住宅というのは価格帯がバラバラで、あまり相場を気にして動かなくてもいいように感じられますが、実は注文住宅もしっかりと価格帯を調べて行動したほうがいいのです。

そして相場を理解したうえで、費用がどの項目に多く投入されているかチェックしたほうがいいでしょう。

費用を確認した上で注文住宅に使う予算や節約できる項目を色々と考えてみるといいでしょう。

希望している住宅にしたいと考えている時はもちろんのこと、特定の機能を付けるために予算を割きたいと考えている場合も、節約を考えて注文住宅を作るといいでしょう。

上手に節約ができれば、低予算でも望んでいる機能を持った住宅が作られる他、快適な生活が期待できるでしょう。