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更新日 2020.2.28

東京の路線価はいくら?傾向を知って土地を高く売る

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-Smile編集部-
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東京の路線価を調べるには

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路線価は、道路に面している宅地の1平方メートル当たりの評価額を示したものです。

相続税や贈与税の算出の基準とされています。

宅地の相続税の評価方式には路線価方式固定資産税倍率の2つの方式が存在していますが、市街地の場合は路線価方式が採用されます。

これは国税庁が毎年1月1日を基準として発表するもので、国税庁のホームページでチェックすることが可能です。

毎年変化するため、相続税や贈与税のことを考えるのであれば、最新のものをチェックする必要があります。

発表されるのは毎年の8月ごろで、新聞にも載ります。

路線価は、地価公示価格の8割が目安です。

公示価格は国土交通省が3月に発表するので先に公表されますが、それを基準として算出がなされます。

もちろんそれだけではなく、売買の実例や不動産鑑定士の意見なども設定の際には参考にされています。

この算出された路線価を活用する方法は、土地の広さにその価格をかけ合わせることで相続税の課税額を算出することが可能です。

計算方法はシンプルであるため、数値さえ知っておけば素人でも大体の計算をすることはできます。

各エリアで最も高い路線価は最高路線価と呼ばれています。

全国地価マップというネットで利用できるデータベースがあります。

これを用いると、固定資産税、相続税の路線価を知ることや、地価公示価格や都道府県地価調査価格などを知ることが可能です。

東京のデータを調べたい場合もこちらを利用すればよいです。

利用するには費用はかからずだれでも無料で利用することが可能なため、積極的に活用すると良いでしょう。

スマートフォンサイトもあって、スマートフォンからも見やすい表示で活用できるので、出先でパソコンが使えないといった場合でも利用可能で便利なサービスになっています。

お知らせ欄には更新の予定なども書かれているため、発表され次第随時更新されることになり、常に新しい情報を見ることが可能です。

実際に調べてみると、地方都市と比較して東京では数値が高くなっています。

実際、ここ数年全国で最高値をたたき出しているのは東京の銀座です。

路線価の情報は国税庁のホームページでも調べることが可能です。

全国地価マップでも同じくみられますが、あまり古い情報は参照することができません。

その点、国税庁の場合は少し古い情報も参照することが可能です。

したがって、古い情報にもアクセスしたい場合はこちらを活用すると便利です。

東京の情報ももちろん載っているため、こちらだけで最後まで調べることもできます。

使い方は簡単で、都道府県の地図から希望の都道府県をクリックするとその地域の市区町村名が出てくるため、さらに調べたい場所をクリックしていくだけでよいです。

最終的には地図が表示されますので、それを参照すればよいです。

路線価は道路に面している場所の評価額を表しているものです。

地図では、道路の部分に数字が表示されていて、それがその道路に面している土地の評価額になります。

したがって、自分の調べたい土地の部分の数字が知りたい価額となります。

その数字は1平方メートルあたりの価額ですので、それを自分の調べたい土地の面積でかけ合わせれば、最終的に課税の基準となる額が出てくるので計算しましょう。

シンプルですので、特に問題なく調べられます。

ただ、課税実務の取り扱いなど細かいことによって実際の標準額とは異なるケースもあり得ます。

したがって、疑問点があれば税務署に問い合わせたり、税理士に相談するなどして最終的に判断したほうが良いです。

不動産屋も、路線価については詳しいです。

土地取引のプロであるため、その情報は最低限抑えているからです。

また、相続税や贈与税の基準となるだけでなく、土地の売買の際の価格の参考にもされますので、これは土地取引にかかわるプロならそれを知っておく必要があります。

もし、土地取引に関して不動産屋を利用することを想定しているなら、そちらに相談しても詳しく教えてもらうことができるでしょう。

路線価は相続税や贈与税の課税額を算出する際に用いられる情報で、国税庁から出されるものです。

毎年新しい情報が出てきますが、それは先に出される土地の公示価格を基準としています。

発表されるのは7月から8月ころで、国税庁のホームページで公開されるほか、全国地下マップでもチェックすることが可能です。

東京の情報を調べたい方は、これらの情報源から東京の自分の知りたい土地が所在する地域の情報にあたると、知ることができます。

それほど調べるのは難しくありません。

東京の路線価相場は高い?

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毎年7月になると路線価に関するランキングが発表されますが、そこで東京のエリアがいつもトップをキープしています。

銀座にあるエリアは1平方メートル当たり4000万円程度の路線価となっており、県庁所在地別で見た場合には2位以下に大差、ダブルスコア以上の差をつけています。

下位の都道府県と比較すればその差は数百倍に及んでおり、明らかに東京の路線価が突出して高いことは明らかです。

路線価はなぜ上がるのかといえば、それは土地の値段と連動する傾向にあるからです。

公示地価が毎年発表されますが、それの8掛けが路線価とされています。

つまり地価が上がればそれなりに上がっていくことになります。

東京がこれだけ上昇傾向にあるのは、地価が高いことが要因です。

以前に比べて落ち着きは見せているものの、それでも高止まりをしており、最近は緩やかな回復傾向にあります。

当然ながら路線価にもこうした動きは影響されていくのは明らかです。

東京の路線価相場が高くなるのは、土地の値段が高くなれば自然とそうなることからも半ば当然です。

もちろん、東京ならすべての地域で上昇しているわけではなく、土地の需要や地域がどれだけ活性化しているかなども影響します。

それでも東京都内というだけである程度の上昇につながっていることは否定できない事実です。

路線価は相続にも大きな影響を与える事から、常にこの相場は確認しておくだけでなく、家を購入する場合にはこのあたりにも注意して検討していく事がおすすめです。

バブル崩壊後、土地の値段は大きく下がり、結果的に路線価も総じて下がっていく形になっています。

その一方で上昇しているところは上昇しており、じわじわと上がってきているところもあります。

こうした要因にはいくつかのことが考えられますが、人口の流入が止まらないことや東京の価値がここ数年で上がってきていることなども細かな要因として考えられます。

香港やシンガポールなどは根強い人気を誇りますが、こうした土地はかなり高くなっており、買い叩くようなこともできなければ、土地の値段が下がる要素も乏しいのが実情です。

こうした海外の投資家などが日本の不動産を購入するケースが増えています。

海外勢のニーズが高い事で結果的に土地の値段が上がっていくことにつながっており、1億円以上のマンションはこうした時代でありながらも売れ行きが堅調です。

海外の土地が高い分、安く思われていることが要因として考えられます。

近年、東京近郊でも路線価が上昇しているケースが増えています。

これは人口が増えたことでその土地の価値が高まったことによる影響です。

つまり、人の多いところではそれだけニーズがあり、上がりやすくなるということです。

こうした観点で考えると、東京は特別区の23区やその周りの市にも人気が高いエリアが多いです。

都心から電車ですぐという立地が23区ではなくても人気が高い要因となっています。

都心部だけが高くなるのではなく、その周辺まで高い状態が蔓延することで相場も総じて高くなります。

日本ではここ数年でスポーツの国際大会がいくつか行われるなど、大勢の外国人が来る要素がたくさんあります。

このため、多くのホテルを建設し何とか対応をさせようとしています。

またこうしたイベントに向けてリニューアルをするホテルも増えており、全体的にホテルの価値が高まっており、それらが影響を与えているケースも出てきています。

路線価は道路の価値を示すものであり、基本的にホテルは人通りのいいところに建てられており、評価も高くなりがちです。

東京だけでその上昇率を見れば2%程度ですが、都心から少し離れた閑静な住宅地では数%、10%に迫るエリアも存在しています。

これは住むには最高の環境という住環境を大切にする人たちが増えたことでニーズがそれだけ高まっていることを意味します。

電車一本で一気に都心まで行けて、本数も多いのは東京都民の特権でもあります。

また私鉄なども入り組んで走っており、多少離れたところであっても、都心へのアクセスはよく、満遍なく上昇していくことにもつながっています。

人口が増え続ける限り、相場は高止まりをすると思ってよさそうです。

その増え方もポイントであり、ほかの地域から増えるような増え方が一番です。

最近は外国人が多くやってくるところがあり、外国人だらけというエリアも存在しています。

そうした地域は外国資本のお店が増えやすく、結果的に人気が出始めます。

今後は外国人が住みやすい地域が上昇しやすく、新たなトレンドになることが考えられます。

東京の路線価変動の傾向

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東京は、日本の中でも最も地価の高いところになりますが、その一方で注目されている場所でもあります。

では、東京の路線価がどのように変動しているかを知っておきましょう。

日本の景気と東京の景気は、ほとんど一致するものになりますのでこの両方を見比べることにより日本の景気がわかるのが特徴になります。

1990年までの路線価の推移を見ていくと、まず1970年代はそれほど土地の値段は高くありませんでした。

1970年代から1980年の前半にかけてはほぼ横ばいといったところです。

どちらかといえば、上昇していましたが高度経済成長も終りの方になってくるにつれ上昇が急激になってきます。

ちょうどそのころが1985年ごろですが、このころ何が起きているがといえば、不動産バブルが起きていた時期になります。

不動産バブルが起きた理由は様々ですが、日本がこれ以上さらに成長すると考えた人が多数で一気に土地の値段が上がったことになります。

つまり、国が不動産バブルを起こしたと言うよりも日本の将来に対する期待感が高まりそこで路線価が上がってしまい、その路線価を見たときにさらに期待感が高まったため次から次へと価格が上昇していた傾向にあります。

これにより、結果的には1987年ごろにピークを迎え1970年のころに比べると7倍程度の土地の値段になっています。

1970年ごろに一つも50万円だった土地は500万円まで膨れ上がることになりました。

いわゆる、これが不動産バブルと呼ばれるものになります。

不動産バブルは1990年代の初期のころまで続きましたが、その後バブル崩壊が起き景気が悪くなる傾向が続きました。

とはいえバブルが崩壊してすぐ土地の値段が急激に下がったわけではありません。

少なくとも1990年代前半でバブルが崩壊した直後から2年ほどはほとんど横ばいの路線価になっています。

このようにすぐに変化しなかったのは、やはり土地自体に期待した人が多かったのでしょう。

特に土地を購入してしまった人にとっては、金額が下がった土地をすぐに売却しようとせずまた再び土地が上昇するのではないかとの淡い期待を抱いていたことがわかります。

1990年の半ばごろになるとようやく土地の値段が落ちてきました。

ではこの後どのような変化をするかを見ていくと様々のことがわかるでしょう。

東京都といっても23区と多摩地区に分かれますが、いずれも不動産バブルの影響を受けているのは間違いないところです。

ですが、多摩地区はそこまで金額がつり上がったわけではありませんが東京都の千代田区や中央区を中心とした都心部は爆発的に土地の値段が上昇し、その後急激に土地の値段が下がっていくことになります。

合わせて路線価も急激に下がり始めたのが1995年より先でした。

世間がノストラダムスの大予言で騒いでいたころ、東京の路線価がどのようになっていたかといえば、すでに1990年の初期のころに比べると3分の1程度に土地の値段は減少していました。

当時土地を購入した人は、かなり衝撃的な結末を迎えることになります。

やはり、投資として土地を購入する場合には皆が注目されてからでは遅く、まだだれも目をつける前に土地を購入し多くの人が注目し始めてから売却するのが賢い考え方と言えます。

このように考えると、国の景気により東京の路線価は大きく上下していきますがその後まったく上昇しなかったわけではありません。

実は、2005年ぐらいから土地の値段は上昇し始めています。

2005年ぐらいから、再び土地の値段が上昇し始めました。

それに伴い、23区を中心として路線価も上昇する傾向が出てきました。

当時不動産バブルのころのように大きく土地の値段が上昇するのではないかと期待していた人も数多くいましたが、なぜこのように上昇したがといえば、アメリカ人の投資家が日本の将来の土地の値段が上昇するとのことで大量に購入したからです。

ただ、そんな甘い期待を裏切るかのように2007年にはリーマンショックが原因で土地の値段が再び下がってしまうことになりました。

土地を購入したアメリカ人も撤退せざるをえず、再び買い手がいなくなった土地は下がっていきます。

2012年12月からは、第二安倍内閣が成立しその政策の一つはアベノミクスと呼ばれるものになります。

アベノミクスにより急激な円安になり景気回復を目指していたところ、当然東京の路線価も上昇していくことになります。

結果的に、東京オリンピックが決まり沿岸部を中心に路線価が大幅に上昇することになり、現在に至るわけです。

今後の流れはどのようになるかわかりませんが、一般的には東京オリンピックがひとつのピークとされています。

東京で路線価が高い地域、低い地域

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東京都内で路線価が高い地域には、中央区、千代田区、港区などがあります。

それに次いで渋谷区や新宿区も路線価が高い地域になります。

また、これらの地域ほどではありませんが豊島区、台東区、目黒区、文京区も比較的路線価が高いエリアです。

中央区は東京都の中心地として発展してきたエリアになります。

中央区には銀座や日本橋、築地といった日本を代表する都市があります。

その中でも銀座は、日本国内において最も土地の値段が高いエリアです。

銀座は商業都市でもあり、老舗のデパートや有名ブランドのショップなど大規模な商業施設が建ち並んでいます。

築地は魚介類を扱う中央卸売市場がある場所で、とても活気のあるエリアです。

毎日大勢の人で賑わっており、オフィスビルや高層マンションなども多いエリアです。

ホテルなどの宿泊施設も次々に新しくオープンしています。

千代田区と港区も中央区と同様に、東京都の中心地として発展してきたエリアになります。

千代田区は日本の政治の中心地で、国会議事堂や最高裁判所を始めとする日本の官公庁の施設が集中しています。

交通の要となっている東京駅も千代田区にあります。

それから千代田区はビジネスの中心地でもあり、大手企業も多数、本社を構えています。

千代田区には神田や丸の内、霞が関などのエリアがあり、オフィスビルが建ち並んでいるのが特徴です。

そのため千代田区は、中央区に次いで地価の高い地域と言われています。

そして港区には、新橋や虎ノ門といった日本でも屈指のビジネス街になります。

六本木、青山、麻布、台場といった観光地として人気が高いエリアも多く、国内外から大勢の観光客が訪れています。

東京で路線価が高い地域には、新宿区と渋谷区もあります。

新宿区には新宿を始め、神楽坂や早稲田、四谷といったエリアが存在しています。

新宿には東京都庁があるので、東京都の行政の中心地にもなってきました。

日本で一番有名な歓楽街の歌舞伎町もあります。

ビジネス街の面もあり、オフィスビルや商業施設も多くみられます。

ただし、中心地から外れると住宅街なども多く、比較的落ち着いたエリアもあります。

神楽坂はレトロな雰囲気の残る街で、お洒落なカフェやレストランがあるとして人気を集めています。

渋谷区は若者の街と言われるエリアです。

原宿や恵比寿、代々木といったエリアもあり、アパレルショップなども多くあります。

ファッションの最先端の都市として若者を中心に親しまれていますが、松濤のような高級住宅街も存在しています。

豊島区や台東区などは新宿区に比べると路線価は高くはありませんが、東京都内の中では高い部類に入ります。

豊島区の代表的な地域といえば池袋です。

池袋駅は都心部にある駅の中でも有数のビッグターミナル駅で、毎日大勢の人が利用しています。

大規模な商業施設もあり、超高層ビルも立ち並んでいます。

高級住宅街として有名な目白もあります。

次に台東区は、浅草や上野など日本の文化が色濃い地域になります。

浅草は観光地として知られており、海外からの観光客が多い事でも有名です。

企業のオフィスなども多数あります。

それから目黒区には自由が丘や目黒があり、お洒落な雰囲気が感じられるエリアです。

再開発も進んでおり、大規模なマンションなども建設されています。

文京区は住宅地が多いエリアで、教育機関が充実しているという特徴もあります。

都心部の中では緑が多い地域です。

東京都で路線価が低い地域には、葛飾区、足立区、江戸川区、練馬区、板橋区などがあります。

中心地から遠いのが特徴で、埼玉県や千葉県といった県に隣接しているエリアが多くなっています。

葛飾区は東京都の東部に位置しており、埼玉県や千葉県に隣接しています。

そのため地価は低めで、都心部のベッドタウンという側面もあります。

葛飾区には柴又や亀有、青砥といったエリアがあり、下町の雰囲気が残る庶民的な街です。

足立区は23区の中では最北部にあります。

土地面積が広く自然が豊かなため、ファミリー層も多く住んでいます。

都心部に通勤している人も少なくありません。

物価は都心部に比べると大分低めです。

足立区には北千住、綾瀬、西新井といった地域があり、北千住が足立区の中では中心地として発展しています。

江戸川区は23区内で最東端にあるエリアです。

千葉県に隣接しており、小岩や葛西といった地域があります。

都内の中では珍しく、農業なども行われています。

練馬区は23区の中では最西端に位置しているエリアです。

閑静な住宅街が広がっていますが、豊かな自然が残る地域で畑などもあります。

比較的高齢者世帯が多く、マンションなども多数建設されています。

板橋区は練馬区に隣接しており、全域が市街地です。

住宅地が多く、のんびりとした雰囲気が感じられるエリアになっています。