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更新日 2020.1.6

【必見】後悔しない建売住宅について|購入方法や選び方を徹底解説!

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-Smile編集部-
この記事は、Smile編集部が作成した記事です。
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建売住宅は一般的には完成した新築住宅を購入するスタイルを言います。

家にはとことんこだわって注文住宅で建てる人もいれば、そこまでこだわりなく場所や価格で建売住宅を選択する人もいるのが日本のパターンです。

完成した家を購入するため、しっかり吟味しないと後悔することになります。

家族構成や将来設計に完全にマッチした家を建てることが建売住宅では難しいからです。

ここでは後悔しないための建売住宅の購入方法や建売住宅の選び方までを解説します。

そもそも建売住宅とは?

建売住宅の画像

分譲住宅ともいわれる建売住宅。

そもそも建売住宅はどんな住宅でしょうか。

一般には注文住宅の反対で住宅メーカーがデザイン、施工する住宅のイメージです。

建物を完成させてから販売することが一般的ですが、更地の状態で契約し建物を設計するスタイルもあります。

建売住宅とは、住宅メーカーが建物を建築し、敷地と一緒に販売するスタイルです。

建てて売る住宅だから建売住宅と言われます。

建売住宅は戦後の復興期や高度経済成長期には画一的なデザインでコストダウンを果たし、安価な住宅を供給してきました。

全国にニュータウンと呼ばれる巨大な団地が開発され、その団地に建売住宅が建設されたのです。

今では巨大な団地は下火になったものの、全国各地で建売住宅は販売され続けています。

建築条件付き土地や売り建て住宅も広い意味では建売住宅に含まれます。

建築条件付き土地や売り建て住宅は更地の状態で販売し、その後建物を建築するスタイルです。

建売住宅よりも購入者の希望が反映されやすいので人気があります。

その反面、施工の効率は悪くなるので建売住宅よりも割高なケースが多いのも特徴です。

POINT

✔完成した建物とその敷地をセットで販売することが基本。

✔多様化するニーズに対応するため建築条件付きも増えてきた。

✔最大の特徴は大量一括供給によるコストダウンと即入居

建売住宅の価格と相場について

価格と相場の画像

建売住宅は全国で販売されています。

大都市圏では高く、郊外では安い印象です。

建売住宅の価格と相場はどれくらいなのでしょうか。

購入して後悔しないために相場を押さえておきましょう。

建売住宅は場所や大きさ、メーカーによってその価格は大きく異なります。

大手住宅メーカーの建売住宅は1億円近い物件だって存在するのです。

一方でローコスト住宅であれば2000万円台でも売られている事例があります。

ターゲットとする購入者層をどこに置くか、そのエリアでどの価格帯が売れ筋なのかによっても建売住宅の価格は変わってくるものです。

建売住宅の建物は全国一律、とまでは言えませんが、全国的に大きな変動はありません。

人件費が都会のほうがやや高く郊外が安いため、大都市圏ではやや高い傾向にあります。

それに引き換え、土地は同じ広さでも何倍もの差があります。

坪単価で100万円を超えるような住宅地がある反面、10万円を下回る地域もあるのです。

このため、大都市圏では土地価格のウェイトが高く、建物価格の割合は小さくなります。

郊外ではこの反対で建物価格のウェイトが大きいエリアも存在するのです。

POINT

✔ローコスト住宅で郊外なら2000万円台も夢ではない。

✔土地の価格によって販売価格が変動するので全国一律の価格ではない。

✔大都市圏では土地価格のウェイトが高く、建物価格の割合は小さくなる。

建売住宅の間取りについて

間取りの画像

建売住宅の間取りはどんなものが多いでしょうか。

調べてみると、家族3人から4人程度を想定した物件が多いようです。

かつては画一的な造りも多かったのですが、最近は差別化のため個性的な物件も増えてきました。

主流の間取りについては大都市圏と郊外では異なります。

大都市圏では敷地も建物も狭くなるからです。

それでも3LDKから4LDKが主流となります。

一般的な間取りは1階にリビングとダイニングキッチン。

これにもう一室続きの間が加わることがあります。

2階は2部屋から3部屋です。

2階の部屋は広めにして、子どもの成長に応じて仕切ることができる場合もあるのです。

建売住宅は各部屋を広くするため、収納や物置が少ない傾向にあります。

逆に納戸やウォークインクローゼットなどを充実させて差別化を図ることもあるくらいです。

収納はあるに越したことはありません。

各部屋に押入れがあるか、納戸など一括して荷物が置けると理想的です。

POINT

✔一般的な間取りは全国的に3LDKから4LDKが主流。

✔2階の部屋は広めにして、子どもの成長に応じて仕切ることができる場合も。

✔各部屋を広くするため、収納や物置が少ない傾向。

建売住宅のメリット・デメリット

メリットデメリットの画像

建売住宅はすでに完成している戸建住宅を販売します。

この点がメリットでもあるし、逆にデメリットにもなるのです。

すぐに入居できるのはありがたい反面、購入者の希望は聞いてもらえません。

建売住宅のメリットとデメリットについてまとめました。

建売住宅のメリットはすぐに入居できることです。

すでに建物が建っているのですから、引き渡しさえ住めばすぐにでも引っ越し可能です。

これが建築条件付きだともっと時間がかかります。

ここから設計を始めるので実際に引っ越すのは1年近く先です。

子どもの学校の関係で引っ越しの期限が決まっている人には便利なスタイルになります。

注文住宅と比較すると割安に手に入れることが可能です。

建売住宅は部材や企画も統一されています。

このため大量発注が可能なのでコストダウンができるのです。

複数の建売住宅を同時に建築すれば人件費もカットできます。

このように建売住宅は注文住宅よりも安く建てられる条件がそろっているのです。

建売住宅のデメリットとしては、自由度が低いことです。

すでに建築されているのでリビングを広くしたいとか、もう一部屋ほしいなどの希望をかなえることは困難になります。

壁紙や住宅設備も完成しているので変更不可です。

せっかく大金を払うので後悔せずに自分の意見も取り入れてほしいところですが、建売住宅にはこうした自由度は低くなります。

POINT

✔建物が建っているので引き渡しさえ住めばすぐにでも引っ越し可能。

✔注文住宅と比較すると割安に手に入れることが可能。

✔完成品であるため自由度が低く、購入者の要望を反映しにくい。

建売住宅の後悔しないための注意点

注意点の画像

建売住宅の注意点はどんなところにあるでしょうか。

建売住宅に限らず、不動産は容易に買い替えることができません。

後悔しないためにも事前に多くのことをチェックする必要があります。

100点満点の建売住宅はなかなかないので事前に確認したうえでそれが妥協できるものなのかを吟味しましょう。

建売住宅は建物に注意がいってしまうものの、土地もしっかり注意しましょう

例えば、最寄り駅、学校、病院、コンビニ、スーパーマーケット、公園といった普段利用する施設です。

建売住宅を購入してしまうと、そこから動くことはできずに後悔の原因となります。

生活に関連する施設はチェックするようにしましょう。

昼と夜では周辺の環境や静かさがガラリと変わる場所もあります。

繁華街やその周辺が好例です。

昼も夜もしっかり確認することで周辺の環境がわかってきます。

建売住宅はすぐに入居できる反面、自由度が低いことを指摘しました。

家族構成、将来設計は家族ごとに異なります。

その建売住宅が家族の事情にぴったりであれば問題ありません。

ですが、子どもの数と部屋の数が合わないと将来的に後悔する可能性もあります。

この点、建築条件付きや注文住宅ならば、ある程度購入者の意見も反映されます。

購入前には建築条件付きや注文住宅との比較検討も必要です。

住宅メーカーから見ると、なるべくコストをかけないほうが儲けは大きくなります。

このためコストダウンは至上命題です。

このため、性能的にも平均以下の部材が使われる可能性もあります。

よい例が外壁です。

片方は普及品、もう片方は光触媒の外壁を使用したとしましょう。

完成時はどちらもきれいですが、時が経つにつれて普及品はだんだん汚れてきます。

一方の光触媒の外壁はその性能によって簡単には汚れません。

こうして将来的な外壁補修の時期が変わってくることもあり、後悔することもあります。

今の例で建売住宅の場合は普及品が使用される可能性もあるのです。

景気が好調な時期はよいのですが、いったん悪くなると不動産業界はその影響をまともに受けて倒産が相次ぎます。

リーマン・ショックの時期もそうでした。

住宅メーカーでも体力のない会社は倒産のリスクがあります。

修理やリフォームには建築したメーカーに頼むのが面倒はありません。

ところが倒産してしまうとそれができなくなります。

大手メーカーほどその可能性は少ないものの、中小メーカーや地場の工務店ではその可能性が高まるのです。

POINT

✔注文住宅や建築条件付き土地との比較も行なおう。

✔維持管理費を考慮して長い目で見るとコストアップになることも

✔引き渡し後の補修や修繕を考慮してメーカーを選ぶのが理想。

建売住宅ならここ!

建売住宅の画像

アイダ設計は、昭和56年に設立された埼玉県に本社を置く住宅メーカーです。

支店は全国で94か所、23都府県に展開しています。

売上高は約500億円と中堅の住宅メーカーとしてはまずまずの規模です。

建売住宅や分譲住宅を得意としていることがホームページからも見て取れます。

木造住宅メーカーであることから大工の育成にも熱心で、技術者の養成にも余念がありません。

アイダ設計はローコスト住宅メーカーとして知られるメーカーです。

なんと坪30万円台から戸建住宅を建築しています。

これは、ローコスト住宅の中でもかなりの安さです。

アイダ設計はシンプルでコンパクトな家を建てることには定評があります。

ネットで探してもアイダ設計に対するネガティブな書き込みはあまり見当たりませんでした。

ローコストメーカーというと安かろう悪かろうのイメージですが、アイダ設計はこれには当たらないようです。

POINT

✔アイダ設計は昭和56年に設立された埼玉県に本社を置く住宅メーカー。

✔木造住宅中心なので大工の育成にも熱心で、技術者の養成にも余念がない。

✔ローコストメーカーながら悪い書き込みが少ないメーカー

まとめ

まとめの画像

建売住宅は日本では典型的な住宅の販売方法です。

ただ、現在の日本は家族といっても多くのパターンがあります。

子どもが独立した夫婦に子ども部屋は要らないですし、典型的な建売住宅に大家族が住むのも無理があるものです。

すべての家族に完全にマッチした建売住宅をつくることは難しくなってきています。

このため、建築条件付きの土地として販売するなど、販売手法も多様化して対応しているのです。

その一方ですでに出来上がった建売住宅を目で見て確認できるのは安心感があります。

せっかく現場で見ることができるのですから、チェックポイントは的確に押さえて内覧したいものです。

これまでに挙げた注意点やメリット、デメリットをしっかり把握して自分に最適な建売住宅を探しましょう。