パナソニックといえば、大手の家電メーカーのイメージが強いですが、グループ企業にはパナホームをはじめとして不動産に関連する企業も多くあります。
その中でも、リアリエはパナソニックが運営する総合不動産サイトです。
リアリエの特徴は何といってもリフォームプランが無料でついてくる点です。
このように他の査定サイトと一線を画したリアリエはどんな口コミ・評判があるでしょうか。
また、どのようなメリット・デメリットがあるでしょうか。
他の査定サイトとの比較もしながら解説します。
サービス開始時期 | 2015年 7月 |
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運営会社 | パナソニック株式会社 |
対象エリア | 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木)、近畿(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀)、中部(愛知・岐阜・三重・静岡) |
リアリエは家電メーカーとして知られるパナソニックが運営する総合不動産サイトです。
パナソニックはテレビや冷蔵庫といった家電品も作っていますが、ユニットバス、システムキッチンといった住宅設備も製造しています。
これらの住宅設備を活用してパナホームなどの住宅事業にも進出しています。
不動産事業としてはパナソニックホームズ不動産もグループ企業のひとつです。
さらにはリフォーム専門会社であるパナソニックリフォームを傘下に収めています。
家電を中心として広く生活に密着したものにパナソニックは進出してきているのです。
リアリエの最大の特徴はリフォームプランが無料で提供されていることです。
中古住宅を販売したり、購入したりする場合、物件のおよそ6割は売買の前後で何らかのリフォームを行っています。
日本の中古住宅市場はリフォームとは切っても切れない関係なのです。
住宅設備も製造しているパナソニックであれば、リフォームや設備のノウハウは蓄積されています。
金額や仕様面で不明瞭な点もあったリフォーム業界に大手メーカーが参入したことは画期的なことです。
これまでのリフォームは売主、買主のいずれかが行い、その金額も不明瞭な点がありました。
不動産業者とは別のリフォーム業者に見積もりを依頼し、リフォーム業者を同伴して内覧を行います。
内覧は短時間のため、見落としがあったり、解釈の相違があったりと、思ったようにリフォームができないこともありました。
また、金額も仕様によって大きく異なり、高いお金を払った割には満足のいく仕上がりになっていない場合もあります。
このようなリスクの多いリフォーム業界の中で、リアリエではこうしたトラブルは起こりにくくなっています。
仲介を行うパナソニックの関連会社がリフォームを行うので販売期間中でもスムーズにリフォームを行うことが可能です。
リアリエはリフォームを前提とした中古住宅には有利な点がいくつもあります。
✔︎リアリエは住宅設備も製造するパナソニックが運営する不動産サイト
✔︎リフォームプランが無料で提供されるのが最大の特徴
✔︎不動産業者=リフォーム業者なのでリフォーム前提の中古住宅に強い
良い口コミ・評判には以下のようなものがあります。
東京都 Kさん
「新居を探していた地域は、東京でも人気のある地域なので、良い物件が見つかってもすぐに決めないと売れてしまう。しかし、売却ができないと、新たにローンを組むことができないため、新居の候補を探しても、契約に進むことができません。その状況にジレンマを感じていたのです。そんな中、新居を探すために登録していたリアリエの営業担当者から、売却もリアリエで引き受けることを提案されました。売却・購入の両方の担当者が情報共有してくれれば、かなりのストレスが軽減されるのではと思いました。 また、リフォームまで一貫して依頼できるという点は良かったですね。大阪のマンションを購入した際は、物件を探して購入し、契約が終わった後でリフォーム業者を探すことに。そのため入居までに時間がかかってしまったのです。リアリエなら売却、新居の購入、リフォームの手配まで連携して、並行してできる。そこも魅力でした
東京都 Kさん
物件購入の担当者がリフォームの担当者としっかり情報を共有してくれていて、物件見学の際に話したことなどが伝わっていたのもスムーズに進んだ理由。週末しか時間が取れない中で決めないといけなかったリフォームプランでしたが、密に連絡を取ってくれるので不安はなかったですね。サンプルは、わざわざ夜に自宅まで持って来てくれることもありました。また、リフォームの担当者に予算も伝えてくれていて、価格交渉も担当してくれて、とても助けられました
Nさま&Fさん(大阪府)
どの部屋にも統一感が出るようにしてもらいました。凸凹したり、扉の高さが揃っていないのも気になるので、そこにはとてもこだわって、いただきました。住み心地はとても満足しています。収納をたくさん作って良かったと思っています。私はいろいろとこだわりが強い部分があったので、いろんな要望を伝えていたのですが、「ご両親はどうですか」と担当の方がいつも両親の意見を気にかけてくださったので、両親にも満足してもらえるリフォームになったと思います。将来のことを考えてくれたのが、本当に良かったと思います。
ネガティブな評判は以下のようなものがありました。
リフォーム代が高くついた。
他の業者に頼めばもっと安くなるはず。
パナソニックは水回りが苦手なのか、ユニットバス工事の段取りが悪かった。
リフォーム代は高いくせに工事の質は並みだった。
リアリエの最大のウリであるリフォームプランは高い評価を得ていました。
リフォームプランは3Dで表示されるのでリフォーム後のイメージを想像することが可能なのです。
平面図と見積書だけではリフォーム後の部屋をイメージすることはできません。
リフォームでは部屋と部屋の間の壁を取り払ってひとつの部屋とすることがあります。
平面図ではその広さを実感することは難しいものです。
3Dであれば部屋の奥行きや大きさを想像することができます。
リアリエのセールスポイントは実際に威力を発揮しているのです。
一方でリフォーム費用が高額との書き込みもありました。
確かに同じような仕様で他社製品を使えば、安くできる場合もあります。
パナソニック製品を使用したために割高になってしまったとも考えられます。
リフォーム費用は施工業者によって変動するものです。
また、リフォーム費用が高いわりに施工の精度がよくなかったとの意見もありました。
パナソニックリフォームも設立して日が浅く、ノウハウの蓄積が万全でないかもしれません。
下請けの施工業者の精度もばらつきがあることも考えられます。
そもそもリフォーム業界はクレーム産業です。
リフォーム業者大手でも「割高なのに施工が悪い」といった書き込みはされています。
しかし、こうしたクレームはリアリエ特有のものではなく、リフォーム業者全体で言われていることです。
✔︎3Dのリフォームプランは見やすく売買からリフォームまでがスムーズ
✔︎リフォーム費用が割高で他の業者のほうが安い場合も
✔︎水回りのリフォームが高く、クレームの原因となっている
リフォームプランがついていると、買主にとってはとにかく楽で手間がかかりません。
不動産に詳しくない人がリフォームを行うことは難しいことです。
まして、買主の場合、初めて不動産を購入する場合が多いもの。
そんな人がゼロからリフォームをすることは大変です。
リフォームプランがついていることは安心材料になります。
大手メーカーでもあるので価格が明確で納得できるのも魅力です。
リフォーム費用も計算できるのでリフォーム費用込みで資金計画が立てられます。
物件購入後にリフォームローンを借りてリフォームをすると、住宅ローンとリフォームローンの二本立てのローンを返済していく必要があります。
リフォームと一体型ローンを借りれば月々の負担も減らせることが可能です。
人によってリフォームの方針は異なるものです。
例えば子育て世代であれば広いリビングや子ども部屋に関心が集まります。
年配夫婦であれば、バリアフリーや車いす対応トイレに興味がわきます。
こうしたリフォームプランを提示することで若い世代からシニア世代まで幅広く物件情報をいきわたらせることが可能です。
もしリフォームをしてしまうとどうしても購買層が限定されてしまいます。
リフォームプランの提示はリフォーム後のイメージを伝えることになるのです。
このリアリエには住宅診断が無料でついています。
住宅診断はインスペクションともいい、専門家による住宅の健康診断のようなものです。
パナソニックという大手企業の安心感に加えて、専門家による調査もあるので物件の欠陥に対する備えは万全です。
中古住宅はどうしてもさまざまな不具合が発生するもの。
見た目は問題なくても、水道管が古くなっていたり、床材が痛んでいたりします。
そうした不具合や欠陥を最小限にとどめることができるのは大きなセールスポイントになります。
リアリエは対象となる範囲が物件種別によって首都圏や三大都市圏等に限定されています。
パナホームをはじめとした新築に関連することは全国展開しています。
ですが、パナソニックグループがリフォーム事業に参入して日が浅いことも原因のひとつです。
今後の拡充が期待されます。
パナソニックのような大手企業が仲介とリフォームを同時に扱っていることは他に例がありません。
今の時点では独自のサービスと言ってよいでしょう。
ですが、類似のサービスが広がり、競合他社が入ってくるとリアリエのシステムも他社との差別化ができなくなる恐れがあります。
独自のサービスもいつまでも独自性を保つことは難しいものなのです。
メリットの多いリアリエですが、リフォームを前提としない通常の売却とも比較すべきです。
またパナソニックではない他社のリフォームを希望する買主もいます。
パナソニック製品を好む人は多いものの、そうではない人もいるものです。
通常売買やリフォームを前提としない売却とも比較してみましょう。
✔︎大手企業が介入することで買主の心理的ハードルが下がり売れやすくなる
✔︎大手の信頼と保証で安心材料が増え物件の信頼度が高まる
✔︎対応エリアが限定的でリフォームを前提としない物件では苦戦も
パナソニックはその前身の松下電機時代から有名家電メーカーでした。
パナホームも住宅メーカー、ブランドとして一定の評価を得ています。
こうした大手メーカーが売買やリフォームに携わると安心感があるものです。
不動産業界にもパナホーム以上の大手企業はありますが、不動産に詳しくない人にはなじみの薄い企業もあります。
親近感の薄い大手企業よりは、名前を知っているパナソニックの方が安心できる、という人もいるものです。
大手メーカーの安心感が欲しい人にはリアリエはおすすめのサイトです。
中古住宅で築年が経過した物件は売りづらくなるものです。
見た目も古くなり、設備も新築と比べると見劣りしてしまいます。
このような古い中古住宅に競争力をつけようとするとリフォームが一番の近道です。
最近のリフォーム技術は格段の進歩を遂げ、中には新築と変わらない見映えにすることもできます。
リフォームをした方が有利に売却できると判断したら、リアリエを検討すべきです。
建物の欠陥のことを瑕疵(かし)といいます。
柱や床が腐っていたり、シロアリの被害にあっていたりと住むのに不便を感じるような欠点のことです。
雨漏りや水回り配管の水漏れも含まれます。
こうした建物の欠陥は原則売主の責任と費用で直さなくてはいけません。
また、こうした建物の欠陥は物件の引き渡し後に発覚することもあります。
リフォームが万全でなく、リフォームによって建物の欠陥が発生してしまうこともあるものです。
これらの建物に関する欠陥をリアリエは瑕疵保険とリフォーム保険によってカバーしてくれます。
不動産のトラブルの大部分はこうした不動産の欠陥が原因です。
建物の欠陥をカバーしてくれるのは安心材料になります。
建物のリスクを負いたくない人にリアリエは最適なサービスです。
リフォーム前提の物件を購入しようとする買主は、リフォーム費用がいくらになるかは関心事のひとつです。
通常はリフォーム費用が概算でしかわからないことが多く、予算よりもかかってしまうケースもあります。
その点、リアリエではリフォーム費用は明確に提示が可能です。
買主にとってはありがたいシステムですし、売主にとっても買主に対して有用な情報を提供できます。
リフォーム費用も含めた金額を提示して明朗会計にしたい人はリアリエがおすすめです。
✔︎大手メーカーの安心感や保険によるバックアップが欲しい人
✔︎リフォームを検討すべき中古住宅を売ろうとする人
✔︎リフォーム料金を明確に見積もりしてセールスポイントにしたい人
不動産一括査定とは、複数の会社から同時に査定を受けることができるサービスです。
査定額は会社によって、数百万円違うこともありますので、複数の会社の査定額を比較することが不動産売却成功の鍵となります。
リアリエは、対応エリアも限定的で多くの会社に査定を依頼することはできません。
しかし、一括査定サイトなら、全国展開をして、数多くの会社に査定を出せるので、売却で失敗する確率が低くなります。
リアリエは、その代わりリフォームプランの提供という独自のサービスを展開しています。
リフォームを前提とした中古住宅の場合には有用なサービスなので対応エリアの拡大が期待されるところです。
新築よりも割安なことと、リフォーム技術が進歩した結果、リフォーム前提の中古住宅が増えてきました。
リアリエは口コミ・評判もみても評価は上々です。
リフォームプラン付きの販売は画期的でパナソニックという大手企業ならではの安心感もあります。
その一方でリフォーム費用が割高でリフォームを前提としない売買では使いにくい側面もあります。
こうしたメリット・デメリットを踏まえたうえで利用するかどうかを検討しましょう。
✔︎大手メーカーの安心感や保険によるバックアップが欲しい人
✔︎リフォームプランが無料で提供されるのが最大の特徴
✔︎不動産業者=リフォーム業者なのでリフォーム前提の中古住宅に強い