一戸建てを売却するときはよく考えてからおこなわなければ思わぬ失敗が待ち受けています。
どのような失敗が起こりうるのか、失敗要因になりやすいポイントの例をあげて確認しましょう。
■まとめ
まさか自分が、と思う人も多いかもしれませんが、実際には一戸建てを売却するときに悪徳業者に騙されたという事例はとても多いです。
近年の悪徳業者はとても巧みにこちらを騙そうとしてきます。
しかしながら不動産売却はお金を相手に渡すポイントが限定されるため、相手の言動などをよくチェックしていれば案外見抜けるものです。
一戸建てを売却するときはいくらで売れるかばかり気になってしまいますが、不動産業者の事もしっかりとチェックしましょう。
近年の悪徳業者の手口がとても複雑になっている原因の1つに、単独ではなくチームを組んでこちらを騙そうとしてくるというのがあります。
例えば、不動産業者とこちらの一戸建ての購入を希望している人がグルだったというケースも実際にあるのです。
不動産業者から、買取を希望している人があらわれたと連絡が入り、内見も気に入ってもらえたので契約を結んだところ、以降不動産業者と買い手に全く連絡がつかず、物件は何処かへ売り飛ばされてしまったという事例があります。
契約時はもっとも油断しやすいので、第三者の手に渡ることが無いよう、契約書の内容などはしっかりチェックしましょう。
不動産業者雄選定する際に、査定額をどれくらいにしてくれるかはとても重要です。
売る側の心理としてはできるだけ高い金額で売りたいと考えるものですし、もちろんそれが高く売るためのコツです。
しかしあまりに高すぎる査定額を提示してくる不動産業者は要注意です。
近年では一括査定サイトなどによって比較的簡単に他の不動産業者との比較が可能です。
そのため、とにかく契約だけは結んでもらおうと、ほかの不動産業者よりもとびぬけて高い査定額を提示します。
しかし、いざ契約を結ぶと営業活動を全くしてもらえませんし、そもそも金額が高すぎるので希望者が現れません。
結局どんどん値下げをするしかなくなり、当初の予定よりも大幅に低い値段で売却せざるを得なくなります。
不動産業者の収入源は仲介手数料ですが、中には売り主だけではなく買主を自分で見つけ、買主からも仲介手数料を受け取ろうとする、いわゆる二重取りを企んでいる業者も居ます。
二重取りを狙う業者は自分で買い主を見つけるまでひたすら値下げをするよう提案してくる傾向にあります。
二重取りは不動産会社の契約時にその不動産会社以外では契約できないような契約の仕方をしてしまった際に発生しやすいですし、二重取りを狙っている不動産会社はそういった契約を結ばせようとしてくる傾向にあります。
複数の不動産会社と契約できる一般仲介という形式で契約を結んでおけば二重取りは防げるでしょう。
家を買い取ってくれる相手というのは、売る側からすれば待ち望んでいた相手です。
しかしながら相手によっては思わぬトラブルに巻き込まれる場合もあります。
買い手とのトラブルで最も多いのが売買契約時に急にキャンセルをしてくることではないでしょうか。
特に住み替えを考えていた場合は売却がキャンセルになったことによって次の家の購入もキャンセルせざるを得ず、被害はかなり大きなものとなります。
急なキャンセルをしてはいけないという取り決めはありません。
売買契約を結んでいないのであれば、買い手側は買取りをキャンセルしても罪に問われませんし、賠償金を支払う必要もありません。
ある程度は仕方ないとはいえ、極力急なキャンセルは無いようにしておきたいところです。
こうしたキャンセルを未然に防ぐため、急なキャンセルをされると被害を被ることをしっかり買い手側に伝えましょう。
買取の際の値下げ交渉はつきものなので、売り手側としてもある程度は受け入れる必要がありますが、中には契約時に急な値下げ要求を提案してくる買い手側も居ます。
売り手側としてはせっかく契約にまでこぎつけたので、条件を思わず飲んでしまいたくなりますが、許容範囲を超えた値下げを提案してきた場合は要求に応じる必要はありません。
思わず不当な値段で売ってしまわないように線引きしておくと良いでしょう。
内見までこぎつけるのに、実際に買取りを希望する人が出ずに売却がなかなか出来ないというケースも多いです。
逆に言えば、内見で買取りを希望している人に良いイメージを持ってもらうことが出来ればかなり高い確率で売買契約にまで至ります。
内見時だけではなく、一戸建てを売却するときは買い手側の立場に立たなければ失敗します。
なかなか契約に至らず失敗ばかり繰り返している人は内見前の下準備を怠っている場合が多いです。
買い手側が中古物件を購入する理由は新築よりも費用が安いからです。
中古物件ならではの生活感に魅力を感じている人はほとんど居ません。
つまり中古物件の購入を希望していながら、実際にはできるだけ新築同然の住居を購入したいと考えているのです。
内見の際、買取希望者は色々なところを見て回りますが、特に評価を大きく左右するのが水回りです。
トイレや風呂、台所や洗面所などは生活に直結する場所なので、これらが汚れていると家全体が汚れているようなイメージを持たれてしまい、気に入ってもらうことはなかなか難しいでしょう。
内見の前に家全体を清掃するのは基本中の基本ですが、特に水周りは念入りに行うようにしましょう。
素人の手で綺麗にならなければハウスクリーニングなど業者を頼むことも検討します。
多少のコストはかかりますが、家を買い取ってもらえると考えれば安いものではないでしょうか。
また、水回りと同じくらい重要なのが玄関です。
玄関は一番はじめに訪れる場所ですから、玄関のイメージが家のイメージを左右すると言っても過言ではありません。
普段から綺麗にしておけば玄関の汚れは、水回りほど目立ちにくいですが、内見前はしっかりと掃除をし、整理整頓しておきましょう。
一戸建てを売却できるかどうかに関しては、不動産御者をどこにするかにかなり左右されます。
不動産業者の選定が上手くいけば半分は売却に成功したようなものだと言われているほどです。
逆に言えば、不動産会社をしっかりと選べていない場合は売却に失敗することが多いといえます。
一般的に自分の一戸建てやマンションなどを売却しようとする際にはあまり何も考えず自宅から最も近い地元の不動産業者や、徒歩圏内で大手の不動産会社に売却を依頼する人がほとんどです。
しかしこれは必ずしも売却を成功させる最善の策とは言えません。
確かに自宅の近くにあれば何かあったときにすぐに行けるので便利ではありますが、不動産会社はどれも同じではありません。
不動産会社ごとに得意、不得意があります。
例えば、マンションの仲介件数は1000件以上あるのに、一戸建ての仲介件数は10件にも満たないというような、マンションに特化しているような業者もありますし、売却や買取ではなく、賃貸専門の不動産会社もあります
マンションの売却方法と一戸建ての売却方法は微妙に違うものですから、マンションの売却をメインに経営している不動産業者に一戸建ての売却を依頼してもなかなかうまくいかないでしょう。
不動産業者を選定する際にはホームページを確認するなど、口コミなどをチェックする事になります。
たくさんの人に高く評価されていることは確かに重要ですが、それ以上に重要なのがどういった点で評価されているかです。
評価されている部分が明らかに一戸建ての売却ではない業者に一戸建ての売却を依頼したとしてもなかなかうまくいかないでしょう。
特に早く家を売却したいと考えている人に多いケースが、始めに訪れた1社だけで売却の仲介契約を結んでしまうケースです。
その不動産会社が高い査定額をつけてくれてうるならば話は別ですが、同じ物件でも査定する不動産会社の対場によって評価は大きく異なります。
ある不動産会社は特に気にしなかったような場所を別の不動産会社が高く評価してくれるというようなケースもたくさんあります。
実際の販売価格は査定額を基にして計算しますから、査定額が低いものだと販売価格も低いものとなってしまいます。
不動産会社によっては同じ物件であってもその不動産が求めている物件かどうかで評価は大きく変わってくるので、不動産会社の選定は1社だけで決めずに必ず複数の不動産会社から見積もりを出してもらい、その中から検討するようにしましょう。
また、良い不動産会社を見つけたとしても、担当者とこちらとの相性が悪い場合も売却はなかなかうまくいかないことが多いです。
担当の人と相性が悪いと、こちらが何か提案したくなってもなかなか言いづらくなります。
すると営業活動に不満点があっても改善してもらうように要求できず、いつまでたっても買い手が現れないというようなことも十分考えられます。
✔︎契約書の内容などはしっかりチェックすることで悪徳業者に騙されることを防ぐ
✔︎買い手の立場になって、水回りや玄関などの見だしを整える
✔︎ホームーページや口コミをチェックして、依頼する不動産会社の得意、不得意を見抜く
住み替えを検討したらスケジュールには余裕を持って早めに動き出すようにしましょう。
何事も焦ると上手くはいかないものです。
これは一戸建ての売却時にも言えることで、焦ると不適切な金額で売却せざるを得なかったり、冷静に現状を把握できないがために思わぬトラブルに巻き込まれたりします。
家を売却するのには色々と理由があります。
特に住み替えを検討している人はスケジュール管理が上手くいかないと家の売却にも失敗することが多いです。
ですので、スケジュールには十分余裕を持って動き出しましょう。
スケジュールを組む前に、一戸建てを売却するには大体どれくらいの期間が必要かを把握することが重要となります。
どんな理由で一戸建てを売るか、不動産会社の行動スピードによっても大きく左右されますが、不動産会社に査定を依頼してから実際に家を引き渡すまで平均半年は必要だと言われています。
一戸建てで理移設する住宅や土地との境界が曖昧になっている場合は測量などをおこなって境界線を明確にしてから売却することとなるので更に期間が必要です。
これらの事を考慮すると、少なくことも実際に家を売ろうとする時期から遡って一年前には売却に向けて動き出しておいた方が良いでしょう。
満足の奥金額で売却してもらうためには、何よりも自分の家がどれくらいの価値があるか把握しておくことが重要です。
自分の家の価値を把握するためには同程度の物件の相場をチェックしておきましょう。
最も簡単なのが、実際に売り出している物件の販売価格をチェックするという方法です。
売り出している中古物件には色々な状態のものがあります。
中には立地条件や間取り、築年数などが自分の売ろうとしている一戸建てととても良く似ている物件もあるでしょう。
そういった物件の販売価格をいくつかチェックする事によって、現在自分の家の価値はどれくらいかを客観的に把握することができます。
客観的に把握することによってどういった事が防げるかというと、例えば悪徳業者などに金額を提示された場合、相場を把握していなければその金額が高いか安いか分からないのでそのまま契約を結んでしまうことが懸念されますが、相場を把握することでやすければすぐに見抜けます。
また、自分の家というのは愛着があるものなのでどうしても強気の金額設定をしてしまいがちですが、客観的に相場を知ることで適正な販売価格を設定できます。
適正な販売価格であれば買い手が見つかる確率はかなり高くなります。
不動産会社の選定は失敗の項目でも触れましたが、一戸建てに限らず不動産の売却を成功させるためにとても重要なポイントです。
同じ物件でも仲介を依頼する不動産会社によって契約に至るまでのスピードが大きく変わることもあります。
それだけではなく、販売価格自体にも大きく影響し、時には数百万円以上の差が生じることも珍しくありません。
不動産会社を選定する際にホームページのチェックは欠かすことができません。
ホームページをチェックする事によって様々なことが分かります。
まず、ホームページを見ると、免許番号が書かれてあることが多いですが、カッコ内の数字が大きければ大きいほど長年不動産業界に関わっている不動産会社である証明となります。
長年経営を継続しているからと言って必ずしも良い不動産会社であるというわけではありませんが、少なくとも不当な営業をしていないことは確かです。
そして、ホームページをチェックする際にもっとも見ておきたいポイントは、その不動産会社がどういった物件の取引を得意としているかです。
賃貸物件ばかりを取り扱っている会社や、倉庫や店舗など、一般向けではない物件を取り扱っている不動産会社にマイホームの売却を依頼してもなかなかうまくいきません。
また、大手の不動産会社は知名度や宣伝力が高いですし、地元密着の不動産会社も特定に地域であれば大手不動産会社に負けないようなb太いパイプを持っていたりします。
個々の不動産会社の特徴を良く把握し、より自分の物件を上手く宣伝してくれるような会社を選びましょう。
不動産に限らず、高額なものを売却する場合は複数の業者に査定してもらうのが基本中の基本です。
複数の業者に査定してもらうことによって、より詳細な相場を知ることができます。
それだけではなく、例えば1つ目の不動産会社に査定をしてもらい、その場では契約せずに帰ってもらいます。
そして2つ目の不動産会社が査定に来た際に1つ目の不動産会社の査定額を提示すれば2つ目の会社がその物件を欲しいのであれば1つ目の不動産会社の査定額よりも高い金額を提示する必要に迫られます。
これを繰り返すことによって、こちらが特に苦労しなくても査定額を上げることができるのです。
とはいえ、自らの脚で不動産会社を1つ1つ回るのはとても時間がかかります。
そこで利用したいのがインターネットの一括査定サイトです。
一括査定サイトに自分が住んでいる場所と物件の基本情報を入力するとたった数分で自分の家の最寄りにあるさまざまな不動産会社からおおよその査定額が提示されます。
その中から特に高い査定額をつけてくれた不動産会社にコンタクトを取り査定してもらうことでスピーディーに高額査定をしてもらえます。
おすすめの不動産一括査定サイトを紹介している記事はこちらです。
優れた不動産会社を見つけたとしても、実際にはその不動産会社から派遣された担当者と話し合う事となります。
まずは実際に話してみて、自分と担当者の相性が良いかどうか確認しましょう。
和気あいあいと話せる担当者であれば、こちらがやってほしいことを提案しやすいです。
そして出来るだけこちらの条件をかなえるよう善処してくれるかどうかも重要です。
頭ごなしに否定してくるような担当者の場合はたとえその不動段会社がすぐれたところであっても止めておいた方が老いでしょう。
そして、その担当者の販売スキルもチェックしておきたいところです。
遠慮せずにこれまでどのような物件を売ってきたのか聞いてみましょう。
その中に自分の物件と同じようなものがあればうまく物件を売却してくれる可能性はかなり高いです。
また、役職がついていたり、国家資格である「宅地建物取引士」を持っていたりすると、売却の経験や知識は一定以上備わっているという証拠になるのでより信頼できるでしょう。
人柄だけではなく、実際のスキルや経験もしっかりチェックし、総合的に信頼出来る人物かどうかを見極めるようにしてください。
買取を希望している人がこれから購入しようとしている物件を見学できる唯一の機会となるのが内覧です。
したがって内覧時には買取希望者の厳しいチェックが入ります。
この厳しいチェックリアするために、内覧前の下準備は念入りにおこなっておきましょう。
内覧で良い評価をもらうことが出来れば、そのまま売買契約にまで至るケースはとても多いです。
中古住宅を買おうとしている人は、その家に自分が住むことを想定して内見に来ることがほとんどです。
その際に重要になることとして家の中の風通しがあります。
特にお子さんが入り家庭の場合は風通しが悪い家に住むと室内に湿気が溜まってカビやダニが大量発生し、子供のアトピー発症の理由となりうるのでこちらが思っている以上に風通しを重要視しています。
風通しが良い家にするためには家具や家電の配置によって風通しが悪くなっていないかをチェックし、もし風の通り道を塞いでいる家電や家具の中で現在あまり使っていないものがあれば処分するほどの思い切りの良さが必要です。
また購入希望者が来る15分ほど前にいちど全ての窓を開放し、換気をすることによって爽やかな印象を与えることができます。
風通しの良さの他に重要視しておきたいのが明るさ、広さ、清潔感です。
明るい家というのはそれだけでイメージがとてもよくなります。
少しでも明るい家を演出するために、内覧前は窓や照明を必ず拭いておきましょう。
そして内覧時には全ての照明をつけておくのもポイントです。
部屋を広く見せるためには室内に極力物を置かないようにすることが重要です。
床などに物が散乱しないように全て家具の中などにしまっておき、引っ越し時に持っていかないような家具は内見前に処分しましょう。
家具が処分できればそれだけスペースが空き、広く見えます。
そして清潔感を演出するために、掃除は徹底的にすることが重要です。
玄関は重要なポイントの一つで、玄関に物が散乱しているとそれだけで家全体のイメージがごちゃごちゃしたものとなります。
靴は靴箱、傘は傘立てに必ず収納し、床は箒で掃くようにしましょう。
余裕があれば水拭きをしておくと更に綺麗になります。
そして水周りは特に中古感が出やすい部分です。
長年貯まった水垢などは素人では完全に除去することが難しかったりするので、水周りの清掃に関しては少々コストがかかってもハウスクリーニングに掃除を依頼するのがベストです。
✔︎査定から売却まで約半年かかるので、スケジュール管理には十分注意する
✔︎不動産一括査定サービスを活用して自分に一番合った不動産会社を見つける
✔︎風通しや、明るさ、広さ、清潔を重視して、内見前の準備を念入りに行う
一戸建てを売却する際の失敗例や成功例をチェックするといくつかの共通するポイントがあります。
まず何事も焦っては思い通りにいかないものです。
一戸建ての売却は平均半年近くかかると言われているので、それよりも前に一戸建ての売却に向けて動き出すようにしましょう。
十分な時間を確保することによって次のポイントである、不動産会社の選定にもじっくりと時間をかけることができます。
不動産会社は必ず1社だけで決めようとせず、複数の不動産会社から見積もりを出してもらうようにし、不動産会社同士で競争させることによって、希望に近い査定額を提示してもらえます。
そして最後に内覧前の下準備も重要です。
中古物件を購入しようとしている人は新築同然の状態の住宅を希望していることを頭に入れておき、徹底的に整理整頓、清掃をしておきましょう。
提携数 | 1,600社以上 |
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同時依頼件数 | 最大6社 |
対象エリア | 全国47都道府県 |
利用者数 | 1,000万人 |
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